NTT(ドコモ)が鳴り物入りで参入したWeb3事業。当初は「6000億円規模の投資」という景気の良い数字が世間を賑わせましたが、最近ではその成果を疑問視する声や、パートナーであるアクセンチュアへの批判が相次いでいます。
ネット上では「コンサルが予算を食いつぶした」「大企業の無駄遣い」といった厳しい言葉も並びますが、この問題の本質はどこにあるのでしょうか。単なる失敗談で片付けるのではなく、日本の巨大組織が直面している構造的な課題を紐解いていきます。
1. なぜパートナーのアクセンチュアが叩かれているのか
今回の件で、戦略パートナーであるアクセンチュアに批判の矛先が向いている理由は、主に以下の3点に集約されます。
■ 投資額とアウトプットの乖離 最大6000億円という巨大な予算枠に対し、目に見えるプロダクトや経済圏の広がりが限定的であったことが最大の要因です。「高いコンサル料を払って、綺麗なスライド資料だけが残ったのではないか」という不信感を生んでいます。
■ Web3の文化とコンサル手法のミスマッチ Web3は本来、コミュニティ主導の自律性やスピード感のある技術実装が命です。しかし、伝統的なコンサルティングが得意とする「重厚なガバナンス設計」や「リスク回避的なプロセス」が、結果として市場の動きを阻害したという指摘があります。
■ 実効性への疑問 どこかで見たようなビジネスモデルを大手企業に当てはめる手法が、独自性とコミュニティの熱量が求められるWeb3領域では通用しなかったという見方です。
2. 「誰が悪い」のか?責任の所在を整理する
批判の多くはコンサルに向けられていますが、本質的には「依頼する側」と「受ける側」双方に課題がありました。
・ NTT(ドコモ)側の課題 自社に技術的な目利きができる人材が不足しており、事業のビジョンをコンサルに依存してしまった点です。また、保守的な意思決定プロセスをWeb3という新領域にそのまま持ち込んだこともスピード感を損なう要因となりました。
・ アクセンチュア側の課題 クライアントの意向を優先するあまり、実効性よりも「社内説明のしやすさ」や「稟議の通りやすさ」を重視した戦略を描いた可能性があります。技術的な深掘りよりも、管理体制の構築に偏りすぎた点も否めません。
3. 情報の正確性について
この記事の内容について、以下の点に注意して情報を整理しています。
・ 「6000億円」の投資額について これは2022年にNTTドコモが公式に発表した「Web3領域への今後数年間の投資計画」の数字です。全額がアクセンチュアに支払われたわけではなく、インフラ整備や出資、開発費を含んだ総額であることに注意が必要です。
・ 組織再編の事実 NTTグループ内でのWeb3関連組織の再編(NTTデジタルと他部門の連携強化など)は、事実として進行しています。ただし、公式に「失敗」という言葉が使われることはなく、対外的な見え方と内情のギャップが批判を呼んでいる形です。
・ アクセンチュアの関与 アクセンチュアが戦略パートナーとして深く関わっていたことは公知の事実ですが、具体的な契約金額や内部の意思決定の詳細は非公開です。ネット上の批判は、あくまで「これまでのコンサル業界の傾向」に基づいた推測が含まれているので注意ください。

結びに:この事案から学ぶべき教訓
今回の騒動の本質的な問題は、「中身の伴わないトレンドに、確固たる信念なく巨額投資を決めた意思決定層」と、「その不安に付け込んで高額な対価を得るコンサル」という、日本の大企業によく見られる関係性にあります。
Web3という分散型の思想を、中央集権の象徴である「巨大企業」と「巨大コンサル」が組んで進めること自体に、構造的な無理があったのかもしれません。この一件は、新領域におけるコンサルの活用法を再考する大きな教訓となるでしょう。

新規事業は簡単には当たらないので
仮説の検証を何度も繰り返すしかないかもしれません

結局のところ
お互いにがんばるしかないニャ







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